。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。


「分かるよ。そんなん態度見てりゃ。本気で好きっつーのはなぁ、目が自然にそいつのことを追うんだよ。


姿が見られたらそれだけで幸せで、話せれたら笑顔になって、そんでもってもっと仲良くなりたいって思って必死で、その上そいつの幸せを常に願ってる。


嬉しいこともありゃ苦しいこともあって、恋は大変なんだよ!」


戒が真剣な表情をして顔を戻した。


あたしを好きだと言う戒の言葉には説得力があった。


だってあたしも叔父貴のことをそんな風に考えていたから。






「大体見た目がいいから、とかちょっと優しいからなんてホントの俺じゃない。


ホントの俺を知ったら、みんな俺から離れてくぜ?」


戒はそう言ってちょっと寂しそうに笑った。


笑ってるのに、哀しそうで


睨まれてるのに、今にも泣き出しそうだ。




その感覚


あたしにも理解できる。



あたしだって学校じゃ偽りだらけだから。





「ごめん……無神経なこと言って」



あたしは顔をあげてちょっと眉を寄せた。