「た…鷹雄―――!!?」


って……


「んな~~~~!!」


変な声を上げてあたしはキョウスケを指さした。


メガネが虎間で、キョウスケが鷹雄!!!



どういうことでぃ!!!??


なんっで!敵である白虎の連中が敵陣であるうちでのうのうと生活してるんだよ!!?




パクパクと口を開いて戒とキョウスケを見てると、


戒が呆れたように額に手をやった。



「あ~…響輔、おめぇそこの二人を送ってけ。朔羅には俺から説明する」


「でも……」


キョウスケは心配そうに戒の顔を窺った。


どうやら力関係では戒の方が上らしい。


って、そんなんどっちでもいいわ!!


「説明……上等じゃねぇか!しっかり聞かせてもらおうか」


「……と言うわけで…お二人とも、行きましょうか」


キョウスケがリコと千里の肩を軽く叩いた。


「さ、朔羅…」


リコがまだ何か言いたげに、こちらを向く。


「ごめんリコ。またちゃんと説明する」


とりあえず―――


こっちが先だ。




あたしは戒を睨み上げた。