「ホワイトタイガーの紋……」





白虎―――






「今日辺り、緊急の幹部会が開かれるンじゃ……」


幹部会……


叔父貴……





忙しくなりそうだな。







険しい顔をしてそんなことを思っていると、


「おはよぅございますぅ」


とメガネのんびりした声が聞こえた。


一同が同じタイミングで振り返ったから、さすがのメガネもびっくりしたように目をぱちぱちさせていた。


起き抜けなのか、白地に青のストライプが入ったパジャマ姿だった。


柔らかそうな髪がぴょんと跳ねて寝癖がついているのが、妙に平和に見える。



「ど、どうしたんですか?みなさん、怖い顔して…」




「何でもねぇよ」


「?」


メガネは不思議そうに小首を傾げてる。




ま。こいつには関係ねーか。