「それでお前をここに呼び出したのは、その…戒をしばらく龍崎家に置いてくれないか、という相談なんだが」
相談?そりゃ叔父貴の頼みならどんな頼みでも聞いてやりたいけど…
でも……
いくらなんでも強引すぎやしないか?
年頃の姪と分けもわかんねー男を同居させるのは。
っても何か間違いを犯せるほどの度胸も度量もこいつにはないだろうけど。
「無理な頼みだとは重々承知の上だ。だが、どうしてもお前しか頼めなくてね」
お前しか……
「了解しました☆」
現金なあたしはそんなこと言われて、あっさりと引き受けちまった。