「いや、いやいやいやいや…息子って、養子縁組って…
叔父貴あんた子供が欲しかったのか?
は!もしかして、跡取りのことを考えて?」
何で!?
何で突然そんなことを!!!
叔父貴は優雅に膝の上で手を組むと、まっすぐにあたしを見つめてきた。
黒い瞳には揺るぎがなかった。
「詳しい事情はまだ話せない。跡取りとかそういうことじゃないからお前は気にするな」
気にするなって言われても、跡取りじゃぁないって、じゃぁ何なんだよ。
つーか、叔父貴とこいつにどんな繋がりがあるんだよ!
つーか、何であたしと同じ学校に通ってるんだよ!
つーか!叔父貴の息子ってことは…
「あたしの…」
「従姉弟ってことになるねぇ」
死体男がソファの背もたれに頬杖をついてにこにこしながら答えた。
従姉弟!!
ってかありえないでしょーーーー!!!