くっそぅ!メガネの野郎!!


叔父貴に何かしたらただじゃおかねぇからなっ!


命は無いと思いやがれ。



『使用中』



赤い字で書かれた木の札が今は憎らしいぜ。


あたしは風呂のドアの前に張り付いて、耳をそばだてた。


湯が跳ねる音がやけにいやらしく聞こえる。


しばらくは……


二人の笑い声とか聞こえた。


「な、何話してんだ?」


ぐっと耳を近づけてあたしは目を細めた。


「もー、琢磨さんってば」


メガネの声が聞こえる。


叔父貴の笑い声が聞こえる。


桶を置く音が聞こえて、話し声が止んだ。




しーん……





な、ナニしてんだよ!!!