さとしが入院する病院は県で 一番でかい大学病院だった。 605号室の個室。 そこにさとしは1人で スヤスヤと寝ていた。 (よかった・・・生きてる) あたしはさとしが生きてる と確認できたから安心した 「あいこちゃん?」 不意にさとしのお母さんが あたしの名前を呼ぶ。 「はい?」 「・・・ちょっといいかしら?」 「はい。」 そう言って廊下にでた。