あたたかな温度

 

翌日。

いつもと変わらず、あたし達は一緒に学校を出た。

向こうから声をかけてきたこともあって、気まずいながらも隣で歩くことはできた。

昨日よりだいぶ気温が下がっていて、コートを忘れてしまったあたしにはきつい寒さだった。

隆彦の首にはいつもどおり、チェック模様の入った暗い灰色のマフラーが巻かれている。

クリスマスにあたしがプレゼントしたものである。


よかった。まだ大丈夫かも。

あたしは意を決して隆彦を見た。