「別れちゃった」


朝一番にそう告げた友香の声は、あまりに震えていて、すごく心配した。

なんで? どうして?

悲しげに目を伏せる友香に強引に尋問しつつも、少し不安になった。

あたし達もいつかこんな風になってしまうのかな、と。


友香にそんなことがあった以上、今日一日傍にいてあげようって決めていた。

「あたしは平気だって! 話聞いてもらったら、だいぶ楽になったしさ。それより麻子は、隆彦君と帰ってあげなよ!」

なんて笑顔で言ってたけど、ボロボロになった友香を放って置きたくなかったので、隆彦には一緒に帰ることを断った。

隆彦は残念がった顔一つ見せずに、了解した。

それはそれで都合がよかったけど、ちょっと寂しかった。