「パパ」

「亜美」

「おはようございます」

「あ…」

「隣の佐伯です。」

「すみません、今回はイロイロお世話になってしまいました。

本当にありがとうございます。」

「いえ、あ、斎藤さんお加減は?」

「もう、熱は下がりましたから心配はいりません。

うちに帰る手続きしようと思ってます。」

その時 看護師が入ってきた。

「斎藤さん、無茶言わないでくださいよ。

あなた、肺炎で死にかけたんですよ。今日退院なんて無理です。」

「娘が…このこ一人にして置けないんです。」

「パパ、ちゃんと病気治して。亜美は、大丈夫だよ」

「いや、もう大丈夫…」斎藤は、そう言って起き上がろうとしたが、

立ち上がることが出来なかった。

「私は、入院なんかしませ…ん…」

「でも、無理されては、良くないと思います。

拗らせてしまって病気が重くなってしまったら、

それこそ亜美ちゃんどうなるんですか?」

お節介な自分が余計なことを言ってしまってる・・・

頭ではそう感じているが言葉がでてしまって・・・

「亜美ちゃんの学校に相談してみるのはどうでしょうか?」