元気?って、普通にメールしてみるかな…

携帯を見つめるが、勇気が出ない。

少しひんやりした風が通り抜けて行く。

手元の携帯からメールの着信音が響いた

え!?野澤クンからメール。こんな偶然有るんだ。

『元気?』

くすっ 加奈子が送ろうか迷ってた言葉がそこにあった。

顔がほころぶ・・・

『まあまあ、元気よ。野澤くんは?元気?』

『いつも通りげんき。佐伯んとこに、黒い万年筆落ちてなかった?

シルバーのエンブレムがついてるんだけど。』

『あ、そういえば亜美ちゃんが家の玄関前で拾ったけど、私のじゃなかったから

大家さんに拾い物として届けたわ。』

『あれ、大事な物なんだ。悪いけど預かっててもらえないか?』

『いいわよ。』

『じやあ。たのんだよ。また、メールする。』