え……。

今のは悠河の声?


頭がサーッと真っ白になった。



「まぁ、そうだよな。誰にも未来なんて分かんねーし。それが普通だろ。未来なんて軽々しく口にできるもんでもねーしな。第一、お前の気持ちが変わらなかったとしても、光姫ちゃんの方が変わっちまう可能性だってあるわけだしな」


「それは考えたくねーなぁ、あんまり」


苦笑いの悠河。

一体今、どんな顔をしているんだろう。


あたしの気持ちがそんな簡単に変わると思っているの……?


なんだか少し胸がつっかえたように息苦しい。


ギュッと胸元を掴むと、身体の力が抜けてそのままペタンと床に座り込んだ。




変わらないよ、悠河。


未来なんて確かに誰にも分からないけれど、今この瞬間は“この先もずっと悠河だけ”って思える。


自信を持ってあたしは言えるよ。


だけど……悠河は違うの?


悠河の気持ちがもしかしたらもう、あたしから離れ始めてるかもしれない。


本人もまだ気付いていないだけで、悠河の中で何かが変わり始めてるのかもしれない。



どうしよう……。

そんなの絶対にイヤだ。



そんな時だった。