「人混みヤバーイ!」

「美沙~!ドコォ?」

「美和っ!コッチ」

はい。あたし達は今、人混みにもみくちゃにされてます。

「美沙っ!そっから見える?」

「うん。見える…?」

「美沙ファイトー!」

「あっ!……った~♪」

「まぢ?!いったん出よ!」
あたし達はいったん悲惨な人混みから脱出。

「ふあぁぁ~疲れた(汗;)」

「美沙っ!どうだったの?」

お願い!神よ!美沙と同じクラス!

「美沙は…1-D。」

「うん。」

「美和は…」
ドックン ドックン。
心臓がうるさい。

「美和は…1-……Dっ!!」

えっ? 美沙と同じクラス…

「きゃー!!」
あたしは、あまりの驚きに1テンポ遅く反応する。
「やったね~♪」
あたし達は抱き合い喜びを分かち合う。

「外も寒いし、教室入ろっか♪」
「うん。」

あたし達は、教室に向かった。


あたし達の教室は、3階で、教室の横には非常階段がある。

「美和…ついに扉が開きます。心の準備はいい?」

美沙が扉に手をかけた。

「うん。パッと開けよ♪」

《いっせ~ので~》

──ガラガラガラ~

「きゃー!綺麗♪」

「広~い」

教室の壁は明るめの色で塗られており、普通教室よりかは、広いし、豪華だ。

「ウチらはどこの席かな?」

あたしと美沙はフッと黒板を見た。

[自由席]

と大きく書いてあった。