私の14年間※実話



小学校6年生になって、、、


「そら、かおり引っ越しの
準備をして」


「どこに引っ越すの?」
「この家どうなるの?」


「この家は売る。もうこの家に
住む人は決まってるから」


前から引っ越すと言われたケド
こんなに早く引っ越すとは
思ってなかった。


「…わかった。」


今思えば
私達が住んでいた家は
とても広い家だった。

ピアノの部屋まで付いていた。



私達3人は貸家に引っ越した。

それからママは仕事をやめ
洗濯物と料理は
するようになった。
だから私達はちょっと楽だった。

でも洗い物で、、、


「かおり、ここ汚れてるケド」

貸家では洗い物する時
暖かいお湯が出ないから
手が荒れてって
それで私は洗う気を
なくしていたのだ。

「うん」


「うんぢゃねぇよ
ちゃんと洗えよ」

「毎日家でゴロゴロしてんなら
そんくらい自分で洗えばいいぢゃん」

ガンッ
また殴られた

「お前なに偉そうな口聞いてんだよ」


「んー」

「ちゃんと目見て話せよ」
「その前髪で見えねぇんだよ」

「んー」

「切れよ」

「は?無理だから」

「無理ならわたしが切るから」

そう言うと台所から包丁を
持ってきて、私を押さえつけて
前髪を包丁でバッサリ切られて
しまいました。

ママが包丁を手にした時は
私、とうとう殺されるんだ。

心臓がバクバクで
恐怖で手が震えていました。
でも心のどこかに安心感も
ありました。

ママが私を殺せばママは
警察に捕まる。
そうすればそらねぇは
パパと一緒に暮らして
幸せな生活を送れる。



いつかは私はママ殺される
でもそれはかなり先だと思う。


だから私は自分で死のうと思い
リストカットばかりしていた。