『あれ?沢木じゃん!!』




お兄ちゃんに誰かが声をかける




『おぅ!!』





お兄ちゃんが軽く手を上げると、その人はこちらへ走ってきた




『どっか行くの?…あ!!な〜んだ、女連れかよ〜。わりぃ、わりぃ』




その人は、軽く手を合わせて謝るポーズをした




『やめろよ〜。女は女でも、妹だって!!』




お兄ちゃんが、その人の肩をバシバシたたいた




『そういえば、妹がいるって言ってたな!』




そう言うと、その人は私の顔を覗きこんだ





『はじめまして!!お兄さんの友達の渡部です!!』