「つ、疲れた・・・。」

あたしは何畳あるの?っていうくらい広~~~~い部屋の真ん中の、これまた大きなソファにもたれかかって、そう呟いた。

あれから、ものすごく勢いのある3人のメイドさんたちに手当してもらって・・、スリーサイズ測られて・・、お風呂にまで一緒に入ってこようとしたからそれを必死で押し止め、一人で大浴場みたいなお風呂に入り、上がると、お姫様が着るようなコテコテの下着とワンピースが置いてあって、それを着るしかなさそうだったからそれを着て、今に至る・・・。


でも・・。堂島さんがこんなにお嬢様だったなんて・・・。

確かに品はあるし、美しいし、うん、なんか納得だけど。

それにしても・・・。


「今日は何だか色々ある日だなあ・・・。」

よくよく考えたら、憧れの堂島さんと話せただけでもすごいのに、まさかのお家にまで来れて・・。

すごいよね!?

何だかいまさら興奮してきた!これを機に、仲良くなれないかなあ・・・。


そう考えていると、ぐううう・・・とお腹が鳴った。

う、お腹すいたあ・・・。
今、何時なんだろう・・。


あたしは広い部屋をキョロキョロと見渡して、時計を探す。

「あ、あった。えーーと・・・って、え、もう6時!?」

や、やばいっ!おばさんにご飯ご馳走してもらう約束してるのに~っ!遅れたら申し訳ないし、心配かけちゃうっ!

「ど、どうしよう・・。」

待っててって、メイドさんたちに言われたけど・・、待ってられないっ。

あたしは急いで部屋を飛び出した。

のは、いいものの・・、廊下も広いし長いし、部屋も多過ぎて、どこにメイドさんたちがいるのかわからない。
堂島さんにお礼も言いたいし・・・。

と、とにかく、一部屋一部屋探すしかないよね。