まだ入学して半年なのに、 学園内で、知らない人はいなかった。 男顔負けの身長に、 スレンダーな体型。 長い手足。 男も女もほっとかない。 そんな容赦を、カノジョは持っていた。 みんなが憧れる、その容姿。 あたしも、そんな内の一人だった。 そう、「あの日」までは----------。