キミに捧ぐ




「どうしたんですか?」


少しだけびっくりしたけど、笑顔を添えて


「あ、……と、悠真の部屋知ってる?かな?
知らないよね、悪い」


抱えてるのは楢崎先生…か



「…知ってますよ」



「あ、そうなの?」



「案内します」



「た、助かるよ…」



「いいえ」



私は空いているほうの楢崎先生の腕を自分の肩に回す