キミに捧ぐ




走って近寄る







「おい!大丈夫か!?」




こんなときどうすればいいんだ!?



俺は気が動転して何をどうするか忘れていた





「おいっ!」




かすかに目を開けた





「……そぅ…にぃちゃん…」







「…!?楓!!」







…泣くかと思った





久しぶりに呼ばれたその名前は心に染み渡っていく








悲しみと後悔が