「やっ・・・そこはっ・・・」

今拓斗があたしの背中の傷を、舐めている。

正直あまり、傷を見せたくない。

だって、醜いから。

「あっ今、きずが醜いと思っただろ?」

何で・・・?

「別に、醜くねぇし 言ったじゃん?子供を守った勲章だって」

「そうだけど・・・」

「それに、この傷も全て俺は愛しいって思うよ?」

「拓斗・・・ありがと」

「だから、俺の傍を離れるなよ?」

「うん」

半泣きになりながら、拓斗の言葉に頷く。

「よし!!」

そう言ってあたしの、頭を撫でてから背中への愛撫を再開した。

拓斗の優しい言葉に、気持ちが晴れた。