「今日、退院祝いにどっか食いに行かねぇ?」

「う~ん」

「何で、悩むの?普通喜ぶところじゃね?」

「久し振りに作りたいんだもん 拓斗に・・・」

恥ずかしくなって、自然と語尾が小さくなってしまった。

「可愛すぎだろ~~」

「?」

「じゃあ、俺のためにオムライス作って?」

「好きだねオムライス」

「ああ でも美優のほうがもっと好き」

「\\\」

赤くなったあたしに、拓斗は不意打ちでキスした。

益々真っ赤になるじゃん!!

言いたいけど、拓斗に飲み込まれて言えない。

「んんっ・・・んぁっ・・・」

でも、そろそろ苦しいよ・・・

拓斗の腕を、叩く。

気付いたのか、拓斗は優しく唇を離してくれた。

「はぁっ・・・」

「美優キスするときは、鼻から息吸え」

「え~難しいよ」

「いいよ 家に帰ったら、たっぷり練習してやる」