鞄の中から、包装されたプレゼントを取り出す。

「はい、これ・・・」

「ありがとう」

拓斗が綺麗な指で、器用に開けていく。

「財布?」

「うん 拓斗の好きなブランド」

「ありがと 超嬉しい!!」

「そんなに、喜んでもらえるとは・・・」

「だって、美優から貰ったから・・・」

「あははっ」

「そういえば、体大丈夫?」

「下腹部が、痛い」

「そりゃあなぁ・・・もう少し寝る?」

「うん・・・」

「おやすみ」

「おやすみ」

拓斗はあたしを抱きしめて、もう一度二人で眠りに着いた。

でも、あたしは聞いたんだ。

起きる前、拓斗があたしに





「愛してる」

って、言った事。

寝言と思ってたけど・・・

けど、これはあたしの心の宝箱に入れておこう。