でも、部屋に置いて来た・・・

戻らないと・・・

俺はまた、エスカレーターで最上階まで上った。

「・・・ぅっ・・・ひくっ・・・」

俺が泣かしたんだよな・・・

ガチャ

思い切って、ドアを開けた。

「!!」

すごいビクついてる。

「マジで、悪かった もうしねぇから、安心しろ」

言いながら、そっと抱きしめてやる。

「寝ろ」

「え?でも、当直・・・」

「まだ、居るだろ?」

「うん・・・」

「何もしねぇから なっ?」

こくんと、頷いた瞬間から寝息が聞こえてくる。

俺の両腕は、こいつの後ろに回してある。

そして、今気付いた事。

こいつ、俺が開けたファスナー開けっ放し。

・・・・・・

天然?

それとも混乱してて・・・?