生暖かい舌が入って来て、あたしのそれも絡め取られてしまう。

「んぅっ・・・はぁはぁはぁ」

やっと唇が離れて肩で息するあたしを見下ろしながら、要の唇は首筋へ・・・

「ひゃっ・・・んんっ・・・」

押しても、ビクともしない。

チクッとした痛みが首筋に起こる。

「んっ・・・」

あたしの抵抗も利かず、要の手は後ろのファスナーに手が行く。

ジーっと、下ろされて服を脱がされる。

お腹まで服を脱がされて、露になって胸の谷間にキスされた。

ついに、我慢の限界で涙が溢れた。

「・・・悪かった もうしねぇ」

そう言って出て行った要。

あたしはただ涙を流す事しか出来なかった。




〔拓斗〕
「はぁ~何やってんだろ俺」

本当はあんなことするつもりなんて無かった。

寝顔を見て可愛いと思った時には、キスしていた。

つい自分の地位を使って俺のものにしたいと思った。

部屋に連れ込んで、無理矢理キスしたら止まらなくなって・・・

泣かしちまった。