そう言って、あたしは部屋を片付けに行った。




〔拓斗〕
美優が片付けに行ってから暫く経った。

もう、12時かぁ・・・

呼びに行こうか・・・

そう思った俺は、部屋を出て美優の部屋の前に来た。

正直、美優があっさり住み込みで働いてくれるとは思わなかった。

予想外だ・・・

コンコンと、ノックをする。

「は~い、どうぞ~!!」

結構元気な美優の声。

「終ったみたいだな」

俺はベットに腰掛けながら、言う。

「うん 持って来る物が少なかったから」

「昼飯」

「あっごめんすぐ作る」

「いや・・・まぁいいけど」

「じゃあ、ちょっと待ってて!!」

そう言いながら、バタバタと慌ただしく部屋を出る美優に、着いて行く。




数十分後。

いい匂いが、部屋中にたち込める。