〔拓斗〕
そして俺が、待ちに待ったクリスマス。

あのラブホから、帰ってきたばっかりの時

「なぁ、美優今日さ一つ聞いて欲しい事があるんだ」

「何?」

「いいかな?」

「・・・うん」

俺は何かも言わず、OKを貰った。

「これ着て欲しい」

俺は紙袋から服と帽子を取り出した。

「これって・・・」

「そう サンタの衣装」

「着てって?」

「ああ」

「わかった でも、似合わなかったらごめんね」

「いや、絶対似合うから」

「そうかなぁ まぁ、着てくるね?

「ああ」

着替えに行った美優。

まだかな・・・

まだかな・・・


「お待たせ」

「・・・」

「やっぱり、似合ってないでしょ?」

「いや・・・めちゃくちゃ似合ってる」