―――――…… 「……助けて」 その言葉を最後に電話は切れた。無機質な機械音が響いて俺は急いで歩いてきた道を戻った。 走って走って 何があったか分からない。 けど行かなくちゃいけないと思った。 急いでレイの家に行った。 電話をしても出なくてインターホンを押しても反応はなくて。 冷たい汗が背中を伝って。 意を決して玄関の扉を開けた。