「好きな女が泣いてる姿なんて見たくないよ」



「こんなに弱っている姿見たくない」






その言葉を聞いて私は人目も気にせず大声で



また、泣いた。



あの日から泣いてばかりの私だった。けど、今日は違う。


嬉しくて泣いた。



あの日とは違う涙。




お父さんもお母さんもお兄ちゃんも消えて、地獄に突き落とされた私を救い上げてくれたのは。



最愛の人だった。