中野さんと龍ヶ崎さんからある程度のことは訊いていた。でもリュウくんは、どうやらこれが初耳だったらしい。



おじいちゃんから聴く話と警察側の人間である中野さんから聴く話。



内容は同じ。だけど、言葉の重みが違う。



淡々と他人事のように話す警察と一つ一つ慎重に言葉を選びながら話すおじいちゃん。


分かっていたことだけど、改めて現実を突きつけたようだ。



「じいちゃんだって違うと思ってんだろ!コウタが伯父さん達殺すわけないだろ!!」


「リュウ」



叔父さんがリュウくんを制した。リュウくんは私の方をちらりと見てごめんと言った。


「警察が言ったんだ。争った跡がないって。犯人らしき指紋もないし足跡もない。それに駅近くの防犯カメラにコウタが写っていたって」



「うそだよぉ…」



思わず口から漏れていた。



おじいちゃんは私の言葉を聞いて、余計に身体を震わせ下唇を噛んで涙を堪えていた。



「おかしいよ…コウタがそんなことするはずないよ」