無意識に動きを止めた。
リュウくんは、切なそうな顔をして私を見てくる。とっさに視線を逸らす。
「別に責めているわけじゃない。夜更かしをするなとかそういう簡単な問題じゃないのは分かっているよ」
「……うん」
「我慢するなよ。1人で溜め込むなよ。ばあちゃん、じいちゃん、俺の父さんや母さん、レイは1人じゃないからな。俺だっているし。支えになる」
強い言葉で芯の通った声で私に言い聞かせる。
突然変わった声色に驚き顔を上げれば、リュウくんの目は赤くなっていた。
「コウタだってすぐ戻ってくる」
「リュウくん」
それを言葉にするということが、どれだけの意味を持つかリュウくんは知っている。

