「レイ。じいちゃん達心配してたぞ?」
「何を?」
何を、なんて図々しい。自分で分かっているくせに。
「飯食ってないんだろ?」
リュウくんは、心配そうに私を見つめる。
「看護師さんも夜遅くまで起きてるって言ってた。刑事さんも」
いつの間にリュウくんと仲良くなっているんだ。あの2人。
リュウくんが来てくれるのはいつも午後だった。午後に来て夕食の時間になると帰って行った。
それについては私は何とも思ってない。
リュウくんは大学生の20歳。しかもせっかくの春休み。彼には、もっと自分の時間を大切にしてほしいと思っている。
「眠れないのか?」
「……」

