「お腹は大丈夫?」 「ああ。大丈夫ですよ。傷は残っちゃいましたけど、体調的には何の問題ないです!」 服を少し捲りタツキさんにお腹を見せる。タツキさんは呆れたように笑いながら、服を戻しなさいと言った。 でも、すぐに表情を変えた。 「ごめんな」 ―――謝らないでほしい。 彼が来なければ私は死んでいた。タツキさんが来てくれたから私は生きている。生きていられる。 彼には笑っていてほしい。 笑っている顔が好きだ。 悲しい顔は見たくない。 「まあ、」 ―――ねえ、タツキさん