―――ズンッと。



身体の重さを感じた。ピッピッと無機質な機械音が聞こえた。



口元には所謂、酸素マスクが付けられていて。幾分、呼吸が楽に思えた。





(……生きてる)



それだけで涙が出た。今まで悲しむことでしか涙が出なかった。今は嬉しくて涙が出る。



生きている。とても嬉しい。


どうやらここは病院の個室らしい。私はベットに横になっている。



外は夕焼け。どれだけ眠っていたんだろう。どうなったんだろう。気になることが沢山ある。



「…………レイ?」