“お母さん!”



辺りを見回すけれど、そこにお母さんの姿はない。



“レイ”



“お父さん!”



ずっと聴きたかった。どうか姿を見せて欲しい。寂しかったんだから。少しぐらい。



“レイは、まだ来ちゃいけない”



“え?”



“よく頑張ったね。”



“お父さん?”



“大丈夫。コウタなら生きてるよ”




“うそ……”



“2人で仲良くね。私たちのことは心配いらないよ”



“お母さん!お父さん!”





“レイが私たちの娘で良かった”



―――瞬間、光に包み込まれた