そう、私。私がリュウくんをアキさんを―――タツキさんを巻き込んだ。
「私が知っているのはここまでよ」
そう言ったアキさんは清々しい顔で笑った。
「ありがとうございました」
私は、アキさんに深々と頭を下げる。アキさんに会えて良かった。
私がしていることは間違いじゃないと言ってもらえた気がした。お母さんとお父さんの犯人を捜すは、お兄ちゃんの行方を捜すことは正しいんだ。
そう言ってくれた気がした。
「それじゃ、あたし帰るね」
サンドを食べ終わったアキさんは、レモンティーを急いで飲み始めた。
「今日はありがとう」
アキさんは立ち上がり横にあるゴミ箱に、紙コップと紙くずを捨てた。