「おはよう」


――AM07:32



にやり、と笑って彼は玄関に立っていた。



「リュウくん早いよ!私まだご飯食べてないって」



「あー、俺も食ってねぇ。朝マックで良いじゃん。行くぞ」



朝マックって。



おばあちゃん達には、前日にリュウくんが遊園地に連れて行ってくれると言った。2人はとても嬉しそうに笑っていた。



リュウくんがこんな時間に来るのは予定外だったけど、朝ご飯は出先で食べると行ったら優しい声でいってらっしゃいって言ってくれた。



ごめんなさい。おばあちゃん、おじいちゃん。



謝っても足りないくらい。罪悪感で心苦しい。



「笑えよ。レイ。お前は何も悪いことしていない。コウタの為だろ?」



「…うん」



私はワンピースとカーディガンが入った紙袋とショルダーバックを手に取り、玄関を出た。



向かう先は――