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レイの前では、スマしたキザな奴なのに俺の前では慌てふためいていた。



その滑稽な姿を想像するだけで笑える。



しかし、いつまでも笑っちゃいけない。



大切な従妹が悲しむ姿は、もう見たくない。



早く彼女には、新たな一歩を歩み出して欲しい。その為にも早く犯人が捕まることを祈る。



でも、神に祈るよりは自分で行動した方が早くそれが叶うと思う。あくまで俺の考えだけど。



―――下條は、隣町の繁華街にあるキャバクラのオーナーをしているらしい。