私よりもがっちりとした体型で力もある男の人なのに弱々しく見えた。 色々訊きたかった。何があったか、何を知っているか。 でも下條さんはずっと落ち込んだままだし私もおばあちゃん達に何も言わず、お昼を頂いてしまった。 もう少しで午後の1時になる。 (帰らなきゃ…) また日を改めて、この服を返す時にでも話を訊こう。 “客”が下條さんと知ってから妙に冷静な自分がいた。一歩近づいた。そんな気がした。 でも、まだまだ遠い。