反論の言葉もなかった。出来なかった。タツキさんのことは好きだ。愛している。



でも、タツキさんのお母さんの言う通りだと思った。



好きだからこそ離れるべきなんだ。



私はタツキさんの優しさに甘えた。



今ごろ気づくなんて。私が彼を解放するべきなんだ。好きだからこそ、彼には幸せな人生を歩んでもらわなきゃいけない。



―――自分の運命を呪った



両親を亡くした。兄が消えた。学校も辞めた。友達との縁も切った。



恋人の縁も切る。



「……っ…」



何で私だけがこんな思いをしなくちゃいけないんだろう。