嫌だよ。何でこんなことに。
「それにタツキは今年から受験生でしょ?恋愛にうつつを抜かず勉強に集中してほしいから。良い大学に行ってもらいたいし」
まるでタツキさんは、お母さんの操り人形のようだ。そう思った。
今更なのに店員が水とお絞りを持ってきた。今の状況で水なんて飲む気にもなれない。
「何か頼む?ここ私の父のお店だから遠慮しないで良いわよ」
「……いえ、大丈夫です」
やっと口を開けた。言葉を紡ぐことが出来た。
「そうね。貴女そこまで度胸があると思わないもん」
そう言いながら彼女は鼻で笑う。
「あの…用件はそれだけですか?これ以上ないなら私……」
そう言って席を立とうとした。これ以上ここにいると泣いてしまう。

