怖いという印象はある。けれど、心の底から怖いという気持ちはない。 醸し出す雰囲気がどことなく似ているから。 似ていないのは、髪色と性格。顔のパーツもどちらかといえば、この人似だ。 「初めまして」 ―――私はこの場をどう乗り越えるか考えていた。 「タツキの母です」 血の気が引いた。