「―――――…」



今何て言った?



「もう疲れたんです。終わりにしましょう」



早口で震える声で彼女は言う。



「色々ご迷惑かけました。もう良いですから」



何言ってるんだ。



俺はレイのこと、こんなにも好きなのに。



「何だよ…………急に…」



「良いじゃないですか。ちょうど。明日から新学期でしょ?勉強頑張って下さいよ。私のことはどうでもいいですから」



「どうでもよくなんかねぇよ!!俺はレイのこと―――」









「重いんです!!もう疲れたんです!!かまわないでくださいよ!!」



やっと顔を上げたレイは、大粒の涙を流し目を真っ赤にしていた。




「もう私のことは良いですから」




レイはそう言うと公園を走り去って行った。




俺はその場に立ち尽くすした出来なかった。



無邪気に遊ぶ子供の声だけが響く―――