「1年じっくり勉強して定時制を受けようと思っています」



「定時制って…」



「はい。またここに通おうと思います」




私の通っている高校は普通科と定時制科がある。放課後になると定時制に通う生徒が学校に登校してくる。



その生徒は10代から60代まで様々だ。




「こんなこと言うのは狡いかもしれないけど、やっぱり普通科で頑張って欲しかったなあ…」



それは嫌味でも何でもなくて純粋な気持ちだと思う。



「ふふ、すいません。ちょっと休憩します。リフレッシュです」



だから私も笑った。申し訳ない気持ちよりも、嬉しさの方が大きかったから。



吉村先生が私を生徒として恋しく思ってくれるのが分かったから。




「お前いなくなったら学年平均ガタ落ちだよ」



「言い過ぎですよ」




先生は昇降口まで送ってくれた。