「私、学校辞める」
沈黙。ただテレビの中でニュースを読むキャスターの無機質な声色だけが響いた。
「……そうか」
長い長い沈黙の中でおじいちゃんが口を開いた。
「怒らないの?」
純粋に思った。
私は逃げたんだ。立ち向かうことをせず現実から逃げた。
一番大事にしなきゃいけない自分の人生に関わることなのに。
「何故?レイちゃんが決めたことだろう?」
当然のことのように言うおじいちゃん。
「レイちゃんの人生なんだよ。レイちゃんが苦しんだ中で決めたことだろう。それを否定するつもりはないよ」
でも…私は…
溢れだす涙を拭う。

