「待ち合わせは何時だったんですか?」
「午後7時です」
―――午後7時
私の家から駅までは、車やバイクで約15分。お兄ちゃんの言った通り家にいたとしても、約10分前には駅に着く。
でも、行けないって言ってわざわざ行くわけない。
そうすると…
「元々いた」
ということになる。
「元々いたって?確かにコウタはあの時家にいるって…」
「貴女に気を使ったんじゃないですか?」
私が言いたかったことをタツキさんが言ってくれた。
「多分、櫻井さんが電話した時お兄ちゃんは駅にいたんですよ。
それで櫻井さんからの電話を受けて帰ろうと思った。
けど、あの日お兄ちゃんは事前に夕食をいらないとお母さんに言ってました。
それに客が来るって言っていたから、会いたくなくて駅で時間を潰して家に帰った……。
そしたら……お父さんとお母さんが殺害される場面に遭遇した…」
自分で想像したことなのに、とても怖くて泣きそうになった。
お兄ちゃん、お兄ちゃん、
怖かったよね……

