「いや、だから近い」



タツキさんがどんどん近づいてくる。顔の距離が数センチしかない。



どうすれば良いか分からず下を向くと顎を持ち上げられる。嫌でもタツキさんと目があってしまう。



「んーとね、」



「あの」



「キスしようと思って」




瞬間、唇が重なった。