「どうしたの?」



電話の主はリュウくんだった。



タツキさんは、食べ終わったらしい。なんとスープまで飲み干し私が食べていたサンドイッチのゴミまでまとめてくれて、公園のゴミ箱に捨ててくれた。



《あー、ばあちゃんから電話きたんだよ。レイが遊びに行ってないかって》



「どこ行くって言ってなかったからね」



《ちゃんと言えよ。ってか本当にどこにいんだよ?》



「………行き当たりばったりの旅」



《タツキくんと?》



「……タツキさんと」



それに反応して私の正面にいたタツキさんは、私の右隣に座り携帯電話に耳を当て私達の会話を聞き始めた。