「ここで知っておかなきゃいけないことがある」



「はい」



「1、レイの兄貴は何時ごろ家を出て友達と会っていたのか。


2、何時ごろ防犯カメラに写っていたのか。


3、客は何時ごろ来て帰ってのか。そしてそれは誰か」



「全部“何時ごろ”ですね…」



「そんなものだよ。俺達が知れる情報なんて少ないからね」




お昼時、私達はコンビニでサラダやおにぎりを買って近くの公園のベンチに座って昼食をとっていた。



陽気が良いからか他にも家族連れがお弁当を用意してそれを仲良く会話しながら食べている。



当たり前だけど、そこにはお父さんやお母さんがいて。



それを羨ましく思いながらサンドイッチに口をつけた。




「警察は全部知っているんだろうね」