嬉しいけど恥ずかしい!!!


手で火照った顔を仰いでいると真吾が横目で見ながら鼻で笑ってきた。




(超ムカつく……)



「帰ろうか」



その言葉で立ち上がり真吾の部屋を出る。途中、真吾のお母さんに色々と話を訊かれたけど、真吾が上手くあしらってくれた。



「じゃあな」



家の外まで出て送ってくれた。



「なんかあったら連絡するから」



「お願いします」



タツキさんが軽く頭を下げる。



「レイ」



今までとは違う真面目な顔で真吾は言った。



「出来る限り力になるから」






「……ありがとう」