「そっか」 タツキさんは声を弾ませて嬉しそうに言った。 でも、 昨日の電話は携帯電話からだと思った。わざわざ家の電話でかけてくるなんて。 “レイの両親と親しい人っていた?” 「……」 ――昨日のうちに気づけば良かった。 何でタツキさんはわざわざ家の電話を使ったのか。 何故、今日を待たなかったのか。 「何か…」 「ん?」 「何か分かったんですか?お父さん達のこと」